農業の新たなビジネスモデルとして興味深い取り組みです。
Tung Chung Green Organic Farmは、YMCA of Hong Kongが環境保全、環境教育、食育などを目的として2008年に開始したソーシャル・
香港といえば、経済自由度が高く、ビジネス・ショッピング・食べ物のイメージが強いですが、農業回帰の現象が少しずつ生まれてきているのでしょうか。都市化が進み、自然と触れ合う場が減少する中、「農」が教えてくれることを見つめなおしてみようというこの「Tung Chung Green Organic Farm」。今回は突然行ったにも関わらず、この農場を運営しているJimさんが案内してくれました。
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この農場では有機栽培の指導、有機野菜の販売、そしてそれらを通した環境教育まで手がけており、ここで生まれた利益はすべて事業の運営に当てているとJimさんが教えてくれました。
農場には一般市民や企業、大学に貸し出している市民農園のような区画と、販売用にスタッフが栽培している区画があり、利用者(会員)は現在95名に上ります。
市民農園のような形で貸し出している「Box Planting」では、ブロック(Box)単位で貸し出しており、1Box3㎡、月250HKDで借りられます。家族やカップルが1組1Boxを借りるケースが多いようですが、たまに5、6Box借りる熱心な利用者もいるようです。また、企業が福利厚生施設として借りている区画もあり、某日本大手企業が借りているBoxも6つありました。その会社ではチーム制で栽培し、どのBoxが一番上手に栽培できるかを競っているということで、とても楽しそうです。
隣接する学校の生徒が栽培しているところもあり、そこは栽培区画を自然石で囲うだけとなっていました。
農場全体に渡って、支柱には竹が利用されており景観によく馴染んでいました。日本でよく見る鋼管の支柱は便利ですが、やはり自然の中に身近にあるものを活用すると、景観的に優れた効果を発揮してくれるものです。
さて、会員が95名とはなかなか多く、Tung Chung Green Orgnic Farmは人気があるといえるのではないでしょうか。その人気の要因の一つとして立地の良さ(アクセシビリティ)があるように思います。農場は大学に隣接しており、さらにバスで約15分のところには高層アパート郡が林立する新興住宅街もあります。また、香港の中心部からも50分程で来られるため、自然を求める中心部の住民が別荘もしくはサークルへ行くような感覚でも利用できるのではないでしょうか。
| 農場と高層アパート郡 |
| 隣には大学、後ろには鳳凰山がそびえている |
しかし、やはり課題も多いようです。特に強調されていたのは会員に如何に足繁く通ってもらうかということ。スタッフが日常的に水やりなどの簡易な管理はしていてもなかなか作業に来てもらえないことや、利用頻度が低いまま1年で退会されることもあるそうです。
恐らく畑仕事の大変さを知らないまま会員になる方も多いのでしょう。作物によっては1週間から2週間に1回手入れすれば大丈夫なものもありますが、週に2~3回以上は手入れしたいものです。雑草処理のことを考えればやはり最低週1回は必要でしょう。私もそうでしたが菜園経験のない人は、それを知らずに「楽しそう」と安易に考えてしまうのだと思います。市民農園は余暇の楽しみとして利用するものなので、雑草処理等の大変な部分も含めて「楽しい」と感じられるような仕掛けが必要なのでしょうね。
【Tung Chung Green Orgnic Farm】
Address: 6 Chung Yat Street, Tung Chung, Lantau Island
Enquiry: 3480 7883 / 9086 2540
E-Mail: farm@tc.ymcahk.org.hk
Website: http://www.tc.ymcahk.org.hk/organic_farm/eng/index.htm
Facebook: http://www.facebook.com/pages/YMCA-Tung-Chung-Green-Organic-Farm/173557975993023?sk=info
【関連サイト】
GIFT(http://www.giftstotheearth.com/reports/hongkong/post-66.html)


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